「せどりの利益率は、何%あれば仕入れていいですか?」
これは本当によく聞かれます。
私の中では、利益率30%が1つの基準です。初心者の方が仕入れ判断を覚えるときも、まず30%を目安にすると分かりやすいと思います。
ただ、30%を超えたら全部仕入れるわけではありません。逆に、30%を下回ったら全部見送るわけでもありません。
回転が速く、しっかり利益額が取れるなら、利益率が低めでも仕入れます。利益率が高くても2〜3か月かかるなら、仕入れ値が安く、売値を下げても負けにくく、大きな利益が残るかを見ます。
利益率は、あくまで仕入れ判断の1つです。商品の回転、状態、出品者数、コンディション、作業量まで含めて、最後はトータルで決めます。
せどりの利益率の計算方法
このブログでは、販売額から仕入れ値と販売手数料を引いた金額を「月利」の計算に使っています。
利益 = 販売額 − 仕入れ値 − 販売手数料
利益率 = 利益 ÷ 販売額 × 100
実際の手残りを細かく見るなら、納品送料、梱包資材、付属品の補充、修理費、返品損失なども別で管理します。
店舗までの交通費や月額ツール代のように、一商品へ正確に割り振りにくい経費もあります。そのため、商品単体の利益率と、事業全体で残るお金は分けて考えた方がいいです。
私が利益率30%を1つの基準にする理由
中古品は、販売前の想定どおりにいかないことがあります。
検品後に欠品が見つかる。想定より状態が悪く、販売価格を下げる。出品者が増えて相場が下がる。返品によって送料が余計にかかる。
最初から利益率に余裕があれば、少し値下げしても利益を残しやすくなります。その意味で、30%は安全幅を持たせる1つの基準です。
ただし、30%という数字が仕入れを保証するわけではありません。ここから、実際に判断が分かれた3商品で説明します。
【仕入れる】利益率35.8%で回転も読みやすいAnker

このAnkerのモバイルバッテリーは、販売予定価格11,800円、仕入れ値5,800円。FBAへ入れた場合の見込み利益が4,226円で、利益率は35.8%でした。
30%を超えているので、数字には余裕があります。ただ、私が仕入れた理由は利益率だけではありません。

Keepaでは中古価格の履歴があり、ランキングも動いています。新品価格が上がる時期には中古でも1万1,000〜12,000円前後で動いた可能性があり、販売予定価格の根拠を作りやすい商品でした。
利益率、利益額、回転の3つがそろっている。こういう商品は仕入れ判断がしやすいです。
【見送る】利益率42.2%でも回転が遅いONKYO

ONKYOのスピーカーは、販売予定価格6,480円、仕入れ値2,200円。利益は2,735円で、利益率は42.2%です。
利益率だけなら、30%を大きく超えています。
それでも見送ったのは、利益額が大きくないことと、回転が遅かったからです。

1年で見ると、ランキングの動きは数回です。直近で動いた可能性がある価格も6,280円前後で、売れるまで2か月ほど待つ可能性があります。
その間、2,200円の資金と保管場所を使い、利益は2,700円ほど。今の私なら、ほかの回転が速い商品へ資金と時間を使います。
ただし、仕入れ値が550円など極端に安いなら話は変わります。5,800円や6,000円前後へ価格を下げても10分な利益が残り、早く売り切れるなら仕入れ候補です。
同じ商品でも、仕入れ値と売り切る価格によって答えは変わります。
【条件付きで仕入れる】利益率55.2%で負けにくいDENON

DENONのサブウーファーは、販売予定価格9,800円、仕入れ値2,200円。利益5,413円、利益率55.2%です。
仕入れ値に対して利益額が大きく、値下げできる幅もあります。

Keepaには9,800円の記録がありますが、新しい販売データは多くありません。Amazonだけを見ると、回転が遅い可能性があります。
そこで他販路の売り切れ実績を確認すると、同じカラーが9,000円、8,780円などで動いており、過去には10,000円前後の実績も確認できました。
この商品は、回転が速いから仕入れるのではありません。
仕入れ値が2,200円と低く、9,800円で売れなくても価格を下げる余地がある。8,000円台まで下げても利益を残しやすい。つまり、売れるまで少し時間がかかっても負けにくい商品です。
今の私なら、状態と動作に問題がなく、保管場所も確保できるなら、Amazonへ出しながら他販路でも販売する前提で仕入れ候補にします。
3商品を比べると、利益率だけでは決められない
Ankerは利益率35.8%で、回転と利益額のバランスが良いため仕入れ。
ONKYOは利益率42.2%でも、利益額が小さく回転が遅いため見送り。
DENONは回転が遅い可能性があっても、仕入れ値が低く、利益額と値下げ余地が大きいため条件付きで仕入れ。
利益率の高い順に並べても、実際の仕入れ判断とは一致しません。
利益率と一緒に見る判断項目
私が仕入れ前に見ているのは、利益率だけではありません。
まず商品の回転です。利益率が低くても、短期間で繰り返し売れ、しっかり利益額が取れるなら仕入れます。
次に商品の状態とコンディションです。美品の販売価格を見て、キズや欠品のある商品を同じ価格で計算しません。自分が実際に出品できるコンディションまで販売価格を下げます。
出品者数も確認します。今は利益が出ても、出品者が増え続けていれば価格競争になる可能性があります。
最後に、仕入れ値と利益額です。回転が2〜3か月でも、仕入れ値が安く、値下げしても負けにくく、大きな利益が残るなら仕入れることがあります。
初心者は30%から始めて、販売後に自分の基準を作る
最初のうちは、利益率30%を目安にして構いません。数字に余裕がある商品から始めた方が、値下げや見落としがあっても利益を残しやすいからです。
ただ、販売した後に必ず振り返ってください。
いくらで売れたか。最終利益はいくらか。売れるまで何日かかったか。検品や梱包にどれだけ時間を使ったか。返品や値下げはあったか。
この記録が増えると、自分は利益率が低くても小型家電なら回せる、大型商品は利益額が大きくなければ割に合わない、といった自分の基準が見えてきます。
まとめ|利益率はトータル判断の1つ
私の1つの基準は利益率30%です。
ただし、回転が速く利益額が取れるなら、30%を下回っても仕入れます。回転が遅くても、仕入れ値が安く、値下げしても負けにくく、大きな利益が残るなら仕入れることがあります。
利益率、回転、利益額、状態、コンディション、出品者数、作業量。
これらを一緒に見て、今の自分がその商品を仕入れる意味があるかで決めてください。
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