Keepaを見て、ランキングのギザギザが動いている。
中古価格と仕入れ値を計算すると、利益も出そう。
それでも私は、ここだけでは仕入れません。中古は同じ型番でも状態と付属品が違いますし、波形が動いていても価格が下がっていたり、出品者が増えていたりするからです。
先に結論を言うと、Keepaで見るのは「売れたかどうか」だけではありません。
どの価格帯なら動きそうか。その価格で出せる状態か。売れるまで待てるか。競合が増えても利益が残るか。
この4つを確認して、仕入れる、見送る、保留、人によっては仕入れる、に分けます。
Keepaで危険なのは、ランキングのギザギザや過去の高値だけを見て、目の前の状態・直近価格・出品者数を見ずに仕入れることです。
Keepaの線は何を表している?中古せどりで見る項目
| 項目 | 読み取ること | この項目だけでは分からないこと |
|---|---|---|
| 中古価格 | 出品価格がどの水準で推移し、直近で下がっているか | 実際に購入された価格、個々の商品の付属品・状態 |
| 売れ筋ランキング | 商品ページの順位の動き。需要を考える材料 | 新品・中古別の正確な販売個数。ギザギザ1回=中古1個販売ではない |
| 中古出品数 | 競合が増えているか、価格と同時にどう変化しているか | 出品数が減った理由。売却のほか出品取り下げ等もあり得る |
グラフの凡例で、読みたい項目が表示されているかを先に確認してください。線の色だけを暗記せず、項目名と期間を確認します。まず3か月で現在の競合、次に1年で季節性や過去の高値の理由を調べます。履歴が薄いときは全期間も見ます。
「中古の最安値」と目の前の商品をそのまま比べない
同じ型番でも、本体のみ・リモコン付き・箱付き・傷ありで販売条件は違います。現在の出品を開き、動作、付属品、傷、配送条件が自分の商品に近いものを比較します。美品・完品の価格を、欠品のある商品の売値には使いません。
検品の確認項目は中古家電の検品方法、出品時の状態区分はAmazon中古コンディションの考え方で確認できます。
Keepaを見る前に、商品ページが合っているか確認する
Keepaの読み方より先に確認してほしいのが、商品ページと目の前の商品が本当に一致しているかです。
型番の末尾、色、容量、年式、セット内容が違えば、相場と回転も変わります。値札に書かれた商品名だけで検索せず、本体ラベルの型番から探します。
バリエーションがある商品なら、Keepaで表示している色や容量も確認します。別バリエーションの波形を読んでしまうと、その後の判断は全部ずれます。
中古商品で見るのは、価格・回転・出品数の3つ
私は最初に3か月を見て、次に1年へ広げます。
3か月では直近の販売価格と競合の変化を確認します。1年では、季節性があるか、一時的な欠品で中古が動いただけではないか、価格帯が長く維持されているかを見ます。
その上で、次の順番で考えます。
- 中古価格は、どの価格帯で推移しているか
- ランキングは、期間を通して動いているか
- 中古出品数は、減っているか、増え続けているか
- 目の前の商品は、波形上のどのコンディションに近いか
- 低めの販売価格で計算しても利益が残るか
Keepaだけで「この日に、この価格で、何個売れた」と断定はできません。ただ、ランキングが動いた前後の価格と中古出品数を重ねると、動いた可能性が高い価格帯はかなり絞れます。
実例1:価格が安定し、年間を通して動くなら仕入れ候補

この波形では、上段の価格が大きく崩れず、緑のランキングが8月から翌年7月まで何度も動いています。
私なら、まず「年間を通してランキングの動きが続いている」と読み取ります。ただし、中古だけの販売回数や個数は、このグラフから断定しません。現在の中古出品の状態と価格も確認して、需要を考える材料にします。
ただし、ここで即仕入れではありません。
目の前の商品が美品なのか、キズや欠品があるのか。波形に出ている価格帯と同じ状態で販売できるかを確認します。状態が劣るなら販売予定価格を下げ、その価格でも利益が残る場合に仕入れ候補にします。
実例2:回転していても、価格下落と競合増加なら条件付き

この加湿器は、ランキングに動きがあり、商品ページの需要を考える材料になります。ただし、中古だけの販売数や、直近でも同じ回転で売れることを保証するものではありません。
しかし、中古価格は画面中央の16,000円台から、直近では8,000円前後まで下がっています。同時に、下段の中古出品数も少ない状態から20点前後まで増えています。
ここで「売れているから16,000円で売れる」と計算すると危険です。
私なら直近の8,000円前後を基準にし、さらに価格競争を考えて少し低めで利益計算します。それでも利益が残り、短期間で売り切れる仕入れ値なら候補です。過去の高い価格でしか利益が出ないなら見送ります。
つまり、この波形は「仕入れる商品」ではなく、仕入れ値によって答えが変わる商品です。
実例3:価格履歴があっても、需要データが弱ければ保留

この画面には、45,970円や60,070円の中古価格が表示されています。
価格だけを見ると、高く売れそうに感じます。ただ、ランキングの動きがほとんど確認できず、中古出品数も0〜2点程度です。
この場合、表示価格が「売れた価格」なのか、「売れずに残っていた価格」なのかをKeepaだけで判断しにくいです。
私なら一度保留にします。期間を全期間へ広げ、同型商品の現在の出品、過去の売り切れ事例、別販路での需要、付属品による価格差まで調べます。それでも新しい需要の根拠が見つからなければ見送ります。
仕入れない商品と、見送る商品は違う
私の中では「仕入れない」と「見送る」は同じではありません。
型番違い、動作不良、重大な欠品、相場下落で利益が残らない。このように明確なマイナスがあるなら仕入れません。
一方、利益は出るけれど年間で数回しか動かない。大型で保管場所を使う。今の仕入れ値では利益額が小さい。こういう商品は、条件が変われば仕入れられますが、今は見送ります。
仕入れ値が大きく下がった、利益額が増えた、保管場所に余裕ができた、別販路でも需要が確認できた。そこまで変われば、同じ商品でも判断は変わります。

人によって仕入れ判断が変わる理由
同じKeepaを見ても、全員が同じ答えになるわけではありません。
清掃や修理ができる人なら、状態の悪い商品でも販売できる。大型商品を置ける人なら、回転が遅くても待てる。資金が少ない人なら、利益が大きくても高額仕入れは避けた方がいいことがあります。
私が見ているのは、商品だけではありません。その人の資金、経験、作業時間、保管場所まで含めて仕入れられるかです。
Keepaで売値を決めたら、値下げ後の利益も計算する
以下は計算方法を説明する仮定の例です。実際の販売実績や、すべての商品に共通する手数料ではありません。
| 項目 | 12,000円で販売する場合 | 10,000円に下がった場合 |
|---|---|---|
| 仕入れ代 | 5,000円 | 5,000円 |
| 販売手数料(仮に売値の15%) | 1,800円 | 1,500円 |
| 送料 | 1,000円 | 1,000円 |
| 梱包・その他の商品経費 | 500円 | 500円 |
| 商品1点で残る金額 | 3,700円 | 2,000円 |
商品1点で残る金額=売値−仕入れ代−販売手数料−送料−梱包等の商品経費です。月額ツール代、外注費、交通費、税金などをさらに差し引く前の金額なので、事業全体の最終利益や手取りとは分けます。
「12,000円なら利益が出る」だけでなく、直近の競合が増えて10,000円になっても買う価値があるかを考えます。検品に長時間かかる商品や返品リスクが高い商品なら、同じ2,000円でも判断は変わります。利益率と経費の詳しい計算も合わせて確認してください。
仕入れる前に残すメモ
- 型番・バリエーションと実物の一致
- 比較した中古出品の状態・付属品
- 直近と長期の価格、ランキング、出品数
- 予定売値と、値下げした場合の売値
- 経費を引いた金額と検品・梱包時間
- 仕入れる理由、見送る理由、保留を解消するために調べること
Keepaで迷ったら、仕入れない理由も書く
仕入れ候補を見つけたら、「仕入れる理由」と「仕入れない理由」を1つずつ書いてみてください。
年間を通して回転しているから仕入れたい。ただし、直近は出品者が増え、価格も下がっている。低い販売価格でも利益が残るなら仕入れる。
ここまで言葉にできれば、波形のギザギザだけで買うことは減ります。
中古せどりでは、分からない商品を無理に買わないことも利益を残す技術です。Keepaは正解を出す道具ではなく、自分の判断理由を作るために使ってください。
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